1着に何枚のタグを付けるかは、デザイン部の話に見えて、実は3つの要因で先に決まります。チャネルがどう入荷するか、コンプライアンス情報を誰が担うか、セット単価の数毛が何枚に掛かるか。セット設計を固めるほうが、1枚のタグを美しくするより利益に効き、検品でも指摘が減ります。

本稿ではタグセットを4つに分解します。各構成要素の役割、チャネル別の枚数の決め方、コストが実際どこに掛かるか、そしてタグだけに載せてはいけない情報。

1. ハングタッグセットの構成要素

構成要素 役割 一般的な仕様 必須か
メインタグ ブランド、ライン名、位置づけ コート紙・コットン紙・特殊紙。箔押し、エンボス、UV も可 必須
値札 小売価格、バーコード、SKU 小型コートカードや合成紙を同じ紐に通し、切り離し可能に チャネル次第
組成・ケアタグ 繊維組成、取扱方法、原産地 タグ裏面に印刷可能だが、多くの市場では別途の永久表示が必要
帯封 ラインの物語、サイズ、ギフト感 クラフト紙やアート紙を折り畳み衣料に巻く 任意
シール・封緘シール サイズ、開封痕、開梱体験 コート粘着シール、または低粘着の再剥離タイプ EC で多用

2. 枚数はチャネルで決まり、美意識では決まらない

  • 百貨店・セレクトショップ:メインタグと切り離し可能な値札。剥がした後に糊残りがあると検収で拒否されます
  • 直営チェーン:価格はシステム管理。タグにはバーコードか SKU のみで、値札は値替えコストを増やします
  • EC・ライブ配信:枚数は少ないほどすっきり。メインタグとサイズシールで十分で、増やすほど画面が散らかります
  • 越境輸出:メインタグは二言語可。ただし組成とケアは永久表示に、輸入者名と住所は仕向市場の要件に従います
  • アウトレット・折扣:元価格を上から貼れる値札が必要。印刷で固定した価格はセール開始と同時に使えなくなります

3. コストは実際どこに掛かるか

1枚のタグの紙代と印刷代は、セット全体では主要な費目ではないことが多いです。差が出るのは枚数、取り付け方法、工賃です。2枚構成にすると紐通しの工数はほぼ倍になり、この原価は見積書に現れません。

  • 1枚に1本の紐:最も安く速い。同色同サイズなら最適で、ベーシックや大量生産に向きます
  • 2枚を1本の紐に:紐は節約できますが穴が2つ必要で、位置が揃わないと逆に通されます
  • プラスチックファスナー:取り付けは最速ですが、一部市場ではプラ部品の環境審査があります。輸出前に仕向地の要件を確認します
  • セット個包装:高級品やギフトで一般的。コストはタグではなく工賃と袋材にあります
  • 予備分:1〜2%を用意。取り付け時の破損や検品サンプルで消費し、追加を航空便で送るとタグ代より高くつきます

4. 情報の分担:タグは洗濯表示の代わりにならない

最も多い失敗は、繊維組成と取扱表示をメインタグだけに印刷することです。タグは販売時に外される可脱着の媒体であり、EU・米国・日本などでは衣服に恒久的に残る表示が求められます。タグは買いたくさせるため、洗濯表示は正しく洗うためにあります。

  • 永久表示:繊維組成、取扱記号または文言、原産地、市場に応じた輸入者・責任者情報
  • タグ:ブランド、ライン、価格、販促コピー、QR。永久表示の内容を重複して載せても、代わりにはなりません
  • 子供服:小部品と紐の長さに追加規制があり、長すぎるタグ紐は安全上の危険と判断されます

5. 組み付け・分包・取り違え防止

  1. セットを組んでから箱詰めし、サイズ別に袋分けします。バラのまま送って工場に紐通しさせないこと
  2. 同シリーズで複数 SKU がある場合、タグの色を近似色にしないこと。色コードや裏面コードで識別します
  3. 出荷前に5セットを抜き取り、色・言語・バーコードが本注文と一致するか確認します
  4. 季節替えや値替え時は旧タグを先に消化します。混在すると店頭に2つの価格が並びます
💡 ヒント:セットを組み付け図にします。何枚、穴いくつ、どの紐、どれが上か。色番と一緒に工場へ渡してください。「2枚1組」と口頭で伝えると、10回に3回は上下が逆になります。

関連記事

タグ・値札・帯封をセットで揃えたい場合、チャネル、予定数量、掲載したい情報をお送りください。セット構成表、取り付け方法、予備比率をご提案し、多言語版もまとめて用意します。試作3〜7日、量産10〜25日です。

タグセットを相談 →