下げ札のミシン目は小さな穴の列にしか見えませんが、実際には 3 つのことを決めています。店頭で美しく切り離せるか、2 連タグの情報を分けて使えるか、そしてタグを差し替えて返品する人が出ないか。失敗の原因は意匠ではなく、穴ピッチ・抜き型・紙厚の組み合わせにあります。

本記事では、3 種類の切り離し構造の違い、切り離しの手触りの決め方、2 連・3 連タグの情報分担、紙とラミネートが断口に与える影響、そしてサンプルで必ず手で確認すべき 4 項目を解説します。

3 種類の断口構造の選び方

構造 断口の見た目 切り離しの手触り 適する用途
ミシン目(丸穴・長穴) 整ったギザ刃状で穴が見える 最も安定。力の弱い人でも一度で切れる 店頭での切り離し、2 連の分離、価格タグ
歯刃のハーフカット(隠し線) 目立つ穴はなく、切ると細い白い跡が出る やや重く、断口はより整う 見た目を重視するブランドタグ、差し替え防止
マイクロ連結(断続カット) ほとんど見えず、意識して力を入れる必要あり 最も重く、道具なしでは切りにくい 高級タグ、偽造防止・トレーサビリティ

切り離し強度の決め方:手触りで伝え、サンプルで確認

メールに「切りやすい」と書いても意味がありません。人の力は違うからです。再現できる基準のほうが有効です。幅 15mm の試料を、成人が片手の拇指と人差し指で一度に切り離せ、断口がミシン目に沿ってまっすぐ進む状態が適正です。両手やハサミが必要なら連結点が密すぎ、軽く触れただけで切れるなら穴ピッチが広すぎるか紙が薄すぎます。

量産前に、実際の紙と厚さで 5〜10 片の試料を作り、お客様自身に切ってもらう。メールで長々と説明するよりはるかに有効です。同じタグを 2 ロットに分けて生産すると、型の摩耗で穴ピッチが変わり、2 ロット目の手触りは明らかに違ってきます。検収基準に公差を設けておいてください。

2 連・3 連タグの情報分担

2 連タグの一般的な分担は、主牌にブランドとビジュアル、副牌に価格・バーコード・サイズ・組成です。2 連はミシン目でつなぎ、小売店は副牌を切り離して主牌を残します。返品時は主牌で出所を確認でき、最も安価な差し替え防止策になります。

  • 価格部分は最も外側に。切り離した後に糊が残らず、レジで素早く処理できます
  • バーコード部分は本体と分ける。価格タグを切る際にバーコードを傷めて読み取り不能になるのを防ぎます
  • サイズ・組成の副牌は、複数 SKU で主牌を共用でき、多版印刷のコストを下げます

3 連以上は慎重に。1 連増えるごとに型と見当が増え、コストは明確に上がりますが、店頭で実際に切り分けるのは 2 連までがほとんどです。3 連目がアフターケアの説明だけなら、主牌の裏に印刷したほうが安く、なくなりにくくなります。

紙とラミネートが断口に与える影響

  • 250〜300g の白カード・コート紙:最も一般的な切り離し域で、断口が整い紙粉も少ない
  • 350g 以上:切り離し強度が明らかに上がるため、穴ピッチを広げないと真っ直ぐ切れません
  • マットラミ:断口に白いフィルムの糸が出るため、丸穴より歯刃が適します
  • グロスラミや部分 UV:断口が脆くなり、ミシン目付近が浮いたり層が剥がれたりします
  • 再生紙・コットン紙:繊維が長く方向性が強いため、紙目に沿って面付けしないと切れ筋がずれます

サンプルで必ず手で確かめる 4 項目

  1. 切れ筋の方向:ミシン目に沿うか斜めに流れるか、切り離した 2 連が変形しないか
  2. 断口の毛羽と紙粉:濃色タグで特に目立ち、紙粉は淡色衣料を汚します
  3. 見当精度:ミシン目と印刷柄の間に最低 2〜3mm の安全域を取る
  4. 寸法公差:切り離した後の 2 連の差を ±0.5mm 以内に。超えると積み重ねが傾きます

よくある 3 つの落とし穴

  • 丸穴の型を歯刃線に流用し、ピッチを再計算しないまま切ると、印刷層ごと剥がれます
  • ラミネート後に穴を開けると、穴がフィルムで塞がれて切れず、型の作り直しになります
  • 2 連を別刷りにすると見当ずれでミシン目が商品名の上に乗ります
原則は 1 つ。ミシン目は機能部品であり、装飾ではありません。順序は逆から。まず切り離しの手触りと断口の見た目を決め、次に穴ピッチと型、最後に版面を組みます。

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2 連タグや差し替え防止のミシン目をご検討ですか。サイズ、紙の坪量、切り離し位置をお知らせください。型の示意图と手触りサンプルを先にご用意し、確認後に型を起こします。

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