封緘テープは包装リストで最も安い項目でありながら、輸送中ずっと荷重を受け続ける唯一の部材です。箱が壊れるかどうか、開梱時の見栄えは、テープの厚み、初期タック、そして印刷が摩擦に耐えられるかで決まります。
本記事では、よく使う4種類のテープの違い、仕様表の数字の読み方、ロゴ印刷の要点、そして段ボールの材質・季節・輸送環境との相性を整理します。
実際に見積られる4種類
| 種類 | 特長 | 適した用途 |
|---|---|---|
| BOPP 透明・印刷 | 強度が高く安価で印刷可。EC用途の9割以上 | |
| 水性アクリル | 低臭気で剥がす音が小さく、ブランドギフトに好適 | |
| クラフト紙テープ | リサイクル可、筆記可、質感が揃う。水活性型か高粘着型を選ぶ | |
| フィラメントテープ | 引張強度が非常に高く、重量物・パレット・混載の補強に使う |
まず段ボールの表面を見ます。フィルム貼りや再生ボードは離型層や粉塵があり、通常のBOPPでは付きません。高粘着タイプか厚手に切り替えます。価格比較より重要な工程です。
仕様の読み方:厚み・初期タック・保持力
- 厚み:一般に40〜50μm、45μmがECの標準です。5μm減らすごとに引張強度と耐突刺性が目に見えて落ち、削減分は破損で倍返しになります。
- 初期タック:押し当てた瞬間の粘着力。自動ケーサーが一発で貼れるか、低温で浮かないかを決めます。
- 保持力:長時間の荷重で滑らないか。海上輸送の高湿度や積み重ねでは、初期タックより保持力が重要です。
- 剥離力と引張強度:重量物・長距離・積み替えの多い荷物では、この2項目を指定します。巻単価だけで選ばないこと。
印刷テープ:ロゴの見え方は3つの数字で決まる
- 文字高:8mm未満は離れて見ると潰れます。ロゴは10〜15mmを目安にし、小さい文字はブランド名とURLだけに絞ります。
- リピート長:最も使う箱幅に合わせて版長を決めます。そうしないと毎箱ロゴが半分で切れ、不良品のように見えます。
- コントラスト:クラフトは黄褐色なので、白や薄いグレーの印刷が最も読みやすいです。濃色箱は白抜きにしますが、耐摩耗インキを選びます。
水性インキは安価ですが擦れると落ち、長距離の幹線輸送後にはロゴが半分になることがよくあります。予算が許せば溶剤型かUV硬化を選ぶか、テープに隠れない側面にロゴを移します。
季節と環境:浮きはテープのせいとは限らない
梅雨や海上コンテナ内では湿度が80%を超えることがあり、段ボールが吸湿すると表面強度が落ち、粘るテープでも紙層ごと剥がれます。冬の北方倉庫や冷蔵庫はさらに厳しく、通常の粘着剤は5℃以下で初期タックが急落し、貼った直後は良くても2時間後に浮いてきます。
対策は難しくありません。テープを1段階厚くし、封緘を中央1本からH字(上下の中央線+左右1本ずつ)に変え、梱包前に段ボールの含水率を確認します。H字はテープ量が3割増えますが、破箱率の低下は厚手化より大きいことが多いです。
よくある不具合の切り分け
- 浮き:表面の粉塵、低温、粘着層の薄さの3点を順に切り分けます。原因は一つとは限りません。
- 糸引き・切断:粘着剤の凝集力不足か低温が原因のことが多く、保持力の高い品に替えれば解決します。ロット全数の返品は不要です。
- 糊残り:開梱後に箱へ粘着剤が残るのは安価なホットメルトが原因です。ギフト用途は水性アクリルに替えると、客の手が汚れません。
- 印刷ずれ:版長と箱幅の不一致か、ケーサーの刃位置の未調整です。前者は版長、後者は設備を直します。別の不具合です。
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印刷テープのご相談、または箱を変えずに破箱率を下げたい場合。常用箱の寸法、月間数量、ロゴデータをお送りください。テープ仕様と封緘方法の組み合わせを一緒に検討します。
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