衣料包装のインナー資材は、お客様が袋を開けてから吊り札に次いで二番目に目にするものです。輸送中に衣料がしわになったり、色移りしたり、引っかかったりするかどうかを左右し、開梱の印象がすっきり上質に見えるか、安っぽく雑に見えるかも決めます。多くのブランドは予算を吊り札と外袋に集中させ、真ん中のこの一層をおろそかにしています。開梱体験が途切れるのは、まさにここです。

本記事では、薄葉紙・台紙・硬質ボール紙・ダストバッグ・ハンガーをカテゴリー別に分解し、素材・坪量・用途を示したうえで、コスト管理と発注時の確認ポイントをまとめます。インナーをばらばらな詰め物ではなく、一つの包装プログラムとして仕上げるための指針です。

1. インナーが包装で担う役割

インナーはなくてもよい詰め物ではありません。同時に四つの課題を解決します。

  • 型崩れ防止——折りたたんだシャツやニットは支持体がないと長距離輸送で強い折り目が付き、店舗は入荷後に再度プレスする必要があります。
  • 隔離と保護——衣料同士や衣料と段ボールの摩擦は引っかけや色移りを起こし、サテンやレース、濃淡色の混載で特に目立ちます。
  • ブランドの発信——ロゴを印刷した薄葉紙、帯紙、台紙は、単位コストが最も低い反復的なブランド接点です。
  • 陳列の支え——店頭とギフトボックスでは、台紙・ハンガー・ダストバッグによって掛けた瞬間から整って見えます。

2. 主なインナーと付属品の一覧

種類素材と仕様主な用途選定のポイント
薄葉紙17~30g の薄紙衣料の包み、緩衝、ロゴ印刷坪量が高いほど腰があり、インキの色移りがないこと
台紙/バッキングカード250~400g の白カードまたは灰色ボール紙シャツ、Tシャツ、スカーフの折りたたみ支持吊り札と同じ紙・同じ色番
硬質ボール紙インサート2~3mm の灰色ボール紙、型抜き可能帽子、ギフトボックス、靴箱の形状保持輪郭が製品に合い、エッジが手を切らないこと
ダストバッグ不織布 60~80g、綿布、PEレザー、インナー、高級衣料巾着の縫製と坪量、毛羽落ちがないこと
生分解性の内袋PLA、PBAT フィルム環境配慮型ブランドの内層耐撕裂性が弱く、分解条件の表示が必要

3. 薄葉紙:坪量・サイズ・印刷

薄葉紙は最もよく使われる一方、最も品質を落としやすい一層です。安価な包装紙は色移りし、もろくなり、白いシルクや淡色生地に付着すればロット全体の手直しになります。

  • 坪量:17~20g は薄く柔らかく包み込みに適し、25~30g は腰がありインナー層やギフトボックスの敷き紙に向きます。
  • サイズ:折りたたみ後の最大寸法に片側 10~20mm を加えると、折り返して端を押さえられます。
  • 印刷:単色ロゴが最も一般的で、環境配慮型の大豆インキを推奨します。濃色衣料では必ず色移りの有無を確認してください。
  • 一般的な包装紙で代用しないでください。色移りしやすく、もろく、生地を汚染します。

4. 台紙とバッキングカード:EC と店頭は別のロジック

EC 発送は袋に入れたときの平らさと重量管理を重視し、店頭陳列は腰の強さと手触りを重視します。同じ衣料でも、チャネルごとにバッキングカードをまったく別仕様にできます。

  • EC の折りたたみ袋詰め:白カード 250~300g で十分です。サイズは内袋の内径に合わせ、膨らみや余分な隙間を避けます。
  • 店頭・ギフトボックス:350~400g の白カードまたは灰色ボール紙にマットラミネートを施し、耐折性と型押しロゴに対応します。
  • シャツ、スカーフ、ネクタイは台紙にクリップや綿紐で固定するのが一般的です。
  • 帽子、ギフトボックス、靴箱は 2~3mm の灰色ボール紙インサートで形を整え、型抜き輪郭を製品に合わせます。
💡 ヒント:台紙のサイズと包装袋のサイズを別々に決めないでください。まず衣料を折りたたんだ後の長さ・幅・厚みを確定し、そこから台紙と内袋の寸法を同時に割り出すと、往復修正の時間を大幅に削減できます。

5. ダストバッグと環境対応の代替案

  • 不織布:60~80g が一般的な範囲で、巾着またはフラップ+面ファスナー仕様がコストと質感のバランスに最も優れます。
  • 綿または綿麻の袋:コストは上がりますが、ギフト、限定シリーズ、高級レザー製品に適します。
  • PE 袋:最も低コストですが、EU などでは包装プラスチックに明確な規制があるため、輸出前に確認が必要です。
  • PLA、PBAT の生分解袋:堆肥化可能ですが耐撕裂性が弱いため、外層より内層に向きます。

6. コスト管理:品質を落とさない四つの方法

  • 同じ紙・同じ色でまとめて発注:吊り札、台紙、薄葉紙で紙色と色番を共有すると、段取りと調色を削減できます。
  • インナーサイズの標準化:2~3 の汎用サイズで全シリーズをカバーし、追加の抜き型費用を省きます。
  • 特色とラミネートを減らす:本色紙に単色ロゴは、4 色ラミネート印刷より見栄えがよく環境負荷も低いことが多いです。
  • 数量をまとめて発注:汎用インナーと吊り札を一つの注文にまとめ、最小ロットと運賃を薄めます。

7. 発注前の確認リスト

  • 衣料を折りたたんだ後の長さ×幅×厚み
  • インナーにロゴを入れるか、単色か4色か
  • 素材と坪量(薄葉紙、白カード、灰色ボール紙、不織布)
  • 環境認証や生分解の要件の有無、輸出市場でプラスチックが制限されるか
  • 吊り札、紙袋と同じ色番・紙を共有するか
  • サンプル承認(3~7日)と量産納期(10~25日)

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